初回記事①息子に会いたい
前回記事㊵試合決定、そしてアクシデント
試合まであと1カ月と少し。
まだ本格的な減量は必要はないがこの時期から太るのはまずい。今まで食事と運動の合わせ技で体型を維持してきた。しかし肋骨が折れたせいで十分な運動ができない。正直焦る。
さあ、どうしよう。
まず歩ける状態になるまで何もせず数日間じっと耐えた、できるだけ肋骨に負担をかけないように。
やっと歩けるようになっても依然として前かがみだ。やっぱり痛い。
前かがみであっても歩けるようにはなった。小さなことなら何か出来ることがあるはずだ。今の自分に何かできることはないか??
周りを見渡すとジムの端に追いやられたランニングマシーンが目に入った。ほぼ誰も使っていない。
これならできるかも。
ゆっくりとウォーキングを始める。右のわき腹が痛いがなんとか歩ける。もちろん長時間は動けない。
初めの運動はこんな感じ。
何日か経つと痛みが少しずつ治まってくる。それに合わせて傾斜をつけてウォーキング。
歩く時間も少しずつ伸ばしスピードも徐々に上げていく。日に日にスピードが上がり駆け足ができるようになる。
おそらくスタミナは大丈夫だ。今までの貯金がある
この時一番恐れていたのは減量である。生まれて初めての経験。
もちろんどうすればいいかを周りからアドバイスをもらうが、ボクサーAにとって最適だった減量方がボクサーBにも通じるとは限らない。
人の体はそう簡単ではない。
とにかく太ることだけは避けなければ。
普段から体重への意識は誰よりも強かった。一日10回近く体重計に乗っていたことからもそれがうかがえる。
寝る前と寝起きでどれくらい体重が変わっているのか、今何キロくらい食べたのか、運動する前は?運動後は?お風呂に入る前と後ではどれくらい変わる?
これを毎日欠かさずする。
とにかく一日の体重の変化を把握し続けていた。ノートに記録する人もいたが、自分の場合はあまりに体重計に乗りすぎているせいで数字が頭に入っていた。
太ってはいけない、特にこの時期は。
さあ、次は何ができる?できることを探せ!!!
今日は駆け足ができた。
少しだけシャドーボクシングをしてはどうか。
パンチを打ったらやっぱり響く。まだこれはできないか。
ゆっくり筋トレするのはどうだ?
プランクならできる。スクワットもゆっくりなら痛みは無い。
本当に少しずつ、ほんの少しずつ昨日より何か1つでも多くできないかを探し続ける。
2週間経つとシャドーボクシングができ始めた。3週間経つとサンドバッグを打つことができた。
やっと思いっきり動けるようになってきた。でも試合はもう目の前。
少なくともスパーリングを1回はしたい。
試合は8月8日。
久しぶりにスパーリングをできたのは7月28日。
試合まであと10日ほど。
本来ならこの辺からスパーリングをストップする。
スパーリングをするにはしたが、やるせない気持ちで終えてしまった。
もっと練習したかった。本当に大事なこの期間、試合に向けて得れるものが何も無かった。
実戦の勘を取り戻すためだけのスパーリング。この一カ月成長が何もない。
後悔なくボクシングを終わりたかった。やれることを直前までやりつくしてボクシングを終わりたかった。
最後のスパーリングも十分に出来たわけではない。
コルセットをつけながらリスクを抱えて行った。
久しぶりのスパーリングはやっぱりパンチをもらう。
ガードが機能していない。
これがのちに試合に影響する。
こんなはずではなかった。
※ボクササイズの個人レッスン受け付けてます。参考動画載せてます。
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