お酒と筋肉

「筋肉が硬いとは」

筋肉が硬いというと

・筋肉が伸びない

・カチカチになって押しても凹まない

こんなイメージがあります。

これらは別々に考える必要があります。

今回はカチカチになって凹まないの方をお話したいと思います。

筋肉が硬くなると、体がしんどくなったり肩が凝ったり腰痛を起こします。

硬くなっている筋肉の特徴は主に水不足です。

足が張ってて重く感じる経験は誰にもあると思うのですが、あれは水不足を起こしている筋肉が「しんどい」という信号を発信しています。

張っている筋肉=水不足

この知識が頭にあれば、肩こり、腰痛、張りなどにある程度対処できます。

例えば体がしんどい時にお酒を飲むとどうなるでしょう。

お酒は利尿作用があり体から水分を奪っていきます。

もちろん筋肉からも水分が奪われます。

なので体がしんどい日はお酒を避けるのがベターです。

ではお酒を飲んだ日は水分を多く摂取すればいいのか

そう簡単な話ではありません。

お酒を飲むと水分の吸収を助けてくれるホルモンの分泌が悪くなります。

つまり水を飲んでも体は水分を吸収してくれません。

問題はこれだけではありません。

ヒアルロン酸にも悪影響を及ぼします。

よく整形治療をする時に出てくるヒアルロン酸。

「肌の張りをよくするためにヒアルロン酸を注射」なんてことはよく聞きます。

ヒアルロン酸は体内に水分を保つ上で非常に役立っています。

今目の前にたった1gのヒアルロン酸があったとしましょう。

その1gのヒアルロン酸が吸収してくれる水分量はいったいどれくらいだと思いますか?

答えは6ℓです。

つまり牛乳パック6本分!!!

これだけたくさんの水分を吸収してくれるからこそ、潤いのある肌を手に入れるために注射するのです。

そしてヒアルロン酸は筋肉にも含まれています。

ヒアルロン酸があることで筋肉が柔らかい状態を保ってくれます。

しかしアルコールを対外に排出する時にこのヒアルロン酸も失われてしまいます。

つまり水分を保てなくなるのです。

よって筋肉は強制的に水不足に陥ります。

お酒を飲むとそもそも体が水分を吸収できなくなるうえに、水分を保つヒアルロン酸が筋肉から排出されることによって弾力性がなくなり硬くなってしまいます。

たくさんの人の体を見てきましたが、

普段お酒を飲んでいる人は明らかに体が硬いです。

体に不調を抱えている人にはお勧めしたくない飲み物ですね。



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