健康について ダイエット編その6 ボクサーの普段のメニュー

前回の記事で減量時のメニューを紹介しました。ダイエットをする際の参考になると思います。では普段健康的な体形を維持するにはどのような考えのもと食材を選んでいたかを紹介したいと思います。

まず前提として私はボクサーであり管理栄養士ではありません。ですので栄養についての細かい知識はそちらの専門家にゆだねます。

食材を選ぶ際、常に念頭に置いているのは「自然界にあるものを食べる」

言い方を変えると「生物を食べる」野菜も肉も卵も果物も海藻のキノコ類も生物です。それらには生物として存在するために数多くの必要な栄養素を絶妙なバランスで兼ね揃えています。

栄養学を学びだすと、人参にはカロチン、ホウレンソウには鉄分、この食品にはこんな栄養素が、、、など細かいことを勉強すると思うのですが、正直覚えられないです。人間の体は一体何種類の栄養素で出来上がっており、それをどの食品から摂るのか。必要となる知識量は膨大ですし、そもそも必要な栄養素が全て発見されたわけではありません。人間の体がたくさんの栄養素で作られているのと同じように、自然界に存在する生物もたくさんの栄養素からできています。しかもその栄養素は生物として存在するのに絶妙なバランスを保っています。これらの食材をできるだけ一度にたくさん摂れるようなメニューを組むと健康的な体を手に入れやすくなります。

・健康補助食品の是非

スーパーやドラッグストアに行くとサプリやプロテイン等の健康補助食品が並んでいます。

個人的な意見ですが、これらが体にいいのかは少し疑問に感じています。

サプリが海で泳いでいるでしょうか、プロテインが森に落ちているでしょうか。人間の体は生物から栄養を摂るように進化してきました。鉄分だけをそのまま食べたり、ビタミンだけをそのまま食べたりプロテインだけを食べるなんてことは200万年以上の人類の歴史の中でここ数十年しかありません。つまり体が対応していないのです。極端に一つの栄養をだけを過剰に摂ることを体は想定していません。

タンパク質はビタミンとセットでないと体が吸収してくれないと言いますが、ビタミンだけでいいのでしょうか。人間の体は複雑です。人間に必要な栄養素が全て発見されたわけではありませんし、必要な栄養素がお互いどのように作用し合うのかを全て解明されているわけでもありません。必ず見落としがあります。なのに筋肉にはたんぱく質が必要でビタミンと一緒に摂れば大丈夫というのは少し疑問が残ります。確かにプロテインを摂ることで筋肉はつきやすくなると思います。でも健康的な食事かどうかはまた別問題です。

・やっぱりコンビニの食品は食べれない

「人が手を加えていない、且つ自然にあるものを食べる」これを意識するだけで大幅に食事改善できるかと思います。そういった目線で見ていくと、コンビニで販売されている食べ物で自然のものってほとんどありません。

野菜ジュースやフルーツジュースは体にいいのではと考えられるかもしれませんが、これらも人が手を加えており、あまりお勧めできません。ジュースは糖を摂りすぎてしまうのです。本来であれば食物繊維が満腹感を感じさせ、糖の摂りすぎを抑えてくれるのですが、食物繊維を取り除いているこれらフルーツジュース、野菜ジュースはそのブレーキが利きません。よって食品本来の役割を発揮できず栄養が偏ってしまいます。

カット野菜も健康食に値しません。細かくカットされた野菜は通常であればすぐに変色します。しかし1日経っても変色しません。コンビニの食品はいろんな配送ルートを通って時間をかけて届けられます。食品加工工場でカットされてからパッケージされ、店頭に並ぶまでとても長い時間が経っており、さらにそこから1日ほど変色せずに店頭で売られています。このカット野菜も完全に人の手によって加工されています。加工の過程で薬品漬けにし、かなりの栄養素がとりのぞかれ、体に必要なものはほぼありません。

加工食品はここ100年くらいで現れた食品であり、人間の進化が食生活の変化に追いついていません。体が対応していないものを食べると当然不具合が起きます。

このように人が手を加えれば加えるほど自然食の役割が取り除かれ、人体に何かしらの悪影響を及ぼします。

しかし人が全く手を加えていないものだけを食べようとすると、自分で育てるか山や海に捕りに行くしかありません。スーパーに売っている野菜でさえ農薬や除草剤が使われています。考え方としては自然の状態に近いかどうか。かけ離れるほど体への悪影響が大きくなります。

以上のことからサプリやプロテインを健康補助食品として取り入れるのには疑問を感じてしまうのです。

・食品選びのコツ

このようにあれもダメ、これもダメと言われてしまうと食材選びが難しくなります。簡単な方法はスーパーの売り場の外側に置かれている食材を選ぶことです。

スーパーに入ると大体の店では入り口に野菜、果物コーナーがあり、次に肉や魚コーナーがあります。ここまでの売り場で食材をほぼ揃えてしまいます。これより先に行ってしまうと揚げ物や総菜なんかが売られています。できるだけ外回りの食材をカゴに詰めることをお勧めします。この「スーパーの外周」を守るだけで日々の食事が一気に改善されるはずです。

・近年流行りのオーガニック

ここまでの内容を読まれると、近年オーガニック食品が注目されていることに納得できるでしょう。もともと100年以上前の食卓にはオーガニックしかありませんでした。それがここ数十年で工場での大量生産が進み、オーガニックの割合が減ってきました。近年日本食は体にいいとよく言われ、海外でも注目され始めています。日本食を思い浮かべてください。結局のところ、自然に近い食材が思い浮かぶのではないでしょうか。

日本食であろうが欧米食であろうが、自然に近い食材であればどちらでもいいのです。

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