今回はボクシング用品についてご紹介したいと思います。
初めてボクシングをする人、これからプロを目指そうとしている人、アマチュアの試合に出場したいと考えている人に向けた内容です。
ここで紹介している用具を揃えればすぐに練習に参加できます。
紹介する商品は以下の通り
- ボクシンググローブ
- バンテージ
- ナックルガード
- 縄跳び
- マウスピース
- ボクシングシューズ
- サウナスーツ
では詳しく説明していきましょう。
グローブについて
「プロ用」と「エクササイズ用」に分けて紹介します。
「プロ用」
値段が高いだけあって丈夫で長持ちするグローブです。日本国内のプロの試合で使われているのはWINNINGだけです。プロで試合をするならこのグローブを強くお勧めします。
ボクシンググローブはメーカーによって形が若干違います。そのせいで殴った感触や力の入れ方も変わってきます。できるだけ試合に近い環境で練習することをお勧めします。
「エクササイズ用」
・adidas
・イサミ
・TWINS
・VENUM
エクササイズ用は以上4メーカーです。
まずはアディダス
アディダスはデザインがシンプルで値段も手ごろ。
初めてボクシングをされる方にはちょうどいいグローブです。アディダスのグローブの種類はいくつかありますが、今回紹介しているグローブは手のひらにメッシュが入っており、汗の匂いを防いでくれます。
メッシュが入っているのはアディダスだけです。
続いてイサミ
おやじファイトではイサミの14オンスが使用されています。
試合に出るなら上記の14オンス。
練習だけなら下記の8オンス
続いて2つ同時に紹介します。
・TWINS
・VENUM
上記2つのグローブは好みのデザインで決めても大丈夫です。
試しにボクシングを始めてみたいという方にはアディダスをお勧めしています。
値段が手ごろな上に手入れが楽。
きっとボクシングをスタートするにあたって他のグローブに比べ負担が少ないでしょう。
上記にはありませんが、有名なREYESとBODY MAKERの2つはあまりお勧めしません。
REYSEはグローブによってサイズが違い、男性であればバンテージを巻くと手が入らないものもあります。インターネットで選ぶ際、それを見分けるのは難しいです。デザインはかっこいいものもあるのですが、少し賭けの部分があります。
BODY MAKERはデザインはいいのですが、高いわりにすぐ潰れます。特に手首を縛るマジックテープがすぐにダメになってきます。
「どのサイズを選べばいいですか」
結論から言うと2つのサイズです。
8オンス
14オンス
エクササイズなら8オンスのみ
プロを目指すなら8オンスと14オンスの両方。
グローブの大きさは重さで種類分けされています。
洋服みたいにS,M,Lというサイズ分けではありません。つまり手の大きさでサイズ分けされているものではありません。
重いグローブほどクッションが厚く、軽いグローブほどクッションが薄くなっています。
もちろん重いグローブの方がクッションを多く入れようとするため、サイズも大きくなります。
フィットネスの方にも試合を目指す方にもまず8オンスのグローブをお勧めしています。
これ以上小さいと手が痛くなりますし、大きいと重すぎます。それに重いサイズほど値段が高い傾向にあります。
プロの試合で使用されているグローブは8オンスです。ウェルター級(66.6㎏)以上の階級は10オンスを使います。
では14オンスはどんな時に使うのか。それは実戦練習です。もしスパーリング(殴り合いの実戦練習)をするのであれば14オンスがいいでしょう。8オンスではクッションが薄すぎて危険すぎます。またほとんどのジムで、14オンス以上のグローブしかスパーリングを認めておりません。
以上のことを踏まえ、プロを目指すのであればWinningの8オンスと14オンスの両方購入、フィットネスであればかわいいデザインのあるアディダスの8オンス、というふうに選んでください。
バンテージについて
バンテージも種類は豊富です。
拳に巻くバンテージは拳を保護するために巻いています。いくらグローブで拳を守ってるとはいえ女性の方でもサンドバックを殴っていると拳を痛めます。また、強く打っていなくてもグローブの中で拳とグローブが擦れて皮がめくれてしまいます。バンテージがないときは間に合わせで軍手や手袋をはめる方もいますが、手袋にクッション性はなく拳の皮が破れるのを防ぐだけです。また手袋と拳が微妙に擦れるため、結局皮がめくれてきます。以上のことからボクシングにバンテージは必須です。
数多くのバンテージが販売されていますが、王道のWinningをお勧めします。
他のバンテージでもいいのですが、中にはマジックテープがすぐにダメになるもの、すぐにほつれてくるものがあります。バンテージは商品によって効果が変わることはほぼありません。ですので商品自体の丈夫さで選んで問題ありません。これに関してはあえて冒険する必要もないと思うので王道のWinningで十分です。
ナックルガードについて
ナックル(拳)
ガード(守る)
こちらも拳を守るものです。長時間練習する方やプロを目指すのであれば必ず揃えておきたい用具です。ゴムバンドの中にクッションが入ってます。これを先に拳にはめ、その上からバンテージを巻いて固定します。こちらも王道のWinningをお勧めします。
Winningの特徴はゴムバンドがゆるゆるなところです。これだけ聞くと悪そうなイメージですが、ゆるゆるなほうがいいです。ゴムバンドで拳をしっかり縛った上にバンテージでもしっかり縛ってしまうとすぐに手が痛くなってきます。ナックルガードをいくつか試してみましたが、Winningが一番しっくりきました。
縄跳び
ボクサーのウォーミングアップに欠かせない必須アイテムが縄跳びです。しかし小学校で使っていたような縄跳びとは違います。ボクサーが使っている縄跳びの種類は「ヘビーロープ」と呼ばれるものです。その名の通り一般的な縄跳びより重くできています。重さは約400g
跳んでみるとわかるのですが、30秒も飛べばバテます。でも毎日練習しているとコツをつかみ10分間くらいなら軽く跳べるようになってきます。そのころには腕が引き締まっていることでしょう。
このヘビーロープもいくつか重さの種類がありますが、400gより重いと手首を痛めてしまいますし、それより軽いと軽すぎます。また、グリップの部分ですが、縄跳びによっては滑り止めにゴムを使われていることがあります。これはお勧めできません。汗がゴムに付着して表面が酸化し溶けてきてしまうのです。できればグリップはプラスチックがいいでしょう。
これらの条件を満たしてくれるものはやはりWinningの縄跳びです。
グリップがプラスチック、重さが400g、数多くのボクサーが使ってますし、ロープが切れても交換用のロープだけを販売してます。難をいうと、値段が高いです。
フィットネスでされる方は特にWinningにこだわらず、気に入った縄跳びを購入してもいいと思います。
マウスピースについて
マウスピースはネットや店頭に置いているものでお勧めできるものは全くありません。必ず歯医者に行ってスポーツ用マウスピースを作ってください。
市販のマウスピースでは個人の歯にフィットしません。中には熱で歯形を取って作るものもありますが、それでもフィットしません。マウスピースが外れないよう常に食いしばる必要があるのでトレーナーや周りの人と会話ができなかったり、会話しようとするとよだれが垂れたりと練習に全く集中できません。必ず歯医者さんで作ってください。歯医者で作るマウスピースは5,000円~15,000円ほどしますが、落ちてこないので会話しやすく食いしばる必要はありません。安全性も全く違います。マウスピースは必ず歯医者で作ってもらいましょう。
ボクシングシューズについて
靴の選び方もよく質問されます。
靴に関しては履いて決めるのが一番ですので、ここでは一般的なランニングシューズとボクシングシューズの違いについて説明します。
大きな特徴は2点。かかとのクッションが薄く、くるぶしより高いハイカット。
この2点はねん挫防止に大きく関わっています。
<底の厚さについて>
一般的なランニングシューズは底が分厚くなっています。これは走っているときの地面からの衝撃を和らげるためのものです。しかし左右の動きには対応していません。底が厚くなるほどねん挫しやすくなります。厚底ブーツでフットワークをしている姿を想像するとわかりやすいかと思います。
ボクシングシューズは前後左右の動きに対応するため、靴の底が薄くなっています。
<ハイカット>について
これも足首を保護するためです。くるぶしより高い位置でひもを縛ることでねん挫を防いでくれますし、靴の中が滑ることもありません。また靴が脱げることもありません。
ボクシングはサッカーなどと違い、走ったり、滑り込みをしたり、高くジャンプしたりしゃがんだりという動作がありません。それだけ足首の可動範囲が制限されているスポーツです。細かく地面を蹴ったりストップしたり踏ん張ったりしかしないので、足首の柔軟性はあまり気にせず、ねん挫を防ぐことに重点を置けるわけです。このようにボクシングシューズというジャンル分けをされているだけあって、ボクシングの動きに対応しているのですが、ボクシングシューズはとにかく高い。安くても2万円くらいがスタート。真剣に練習をしていたら、だいたい3,4か月で靴がだめになってきます。そのたびに2万円の出費は痛すぎます。ですので価格が低めのレスリングシューズを使って練習しているボクサーも多いです。
<レスリングシューズの特徴>
レスリングシューズであれば数千円で購入ができます。
形はボクシングシューズとほぼ同じで、薄底、ハイカットになっています。違いは底のソールの硬さ。
レスリングはしっかりと地面を踏ん張るため、底が柔らかくできてます。対するボクシングはつま先重心が維持できるように形作られ、その形が崩れないように底が固くなっています。履いてみるとよくわかるのですが、ボクシングシューズはつま先重心でフットワークがしやすいです。
金銭的に余裕があればボクシングシューズを買い続けたいですが、そうでなければ普段の練習はレスリングシューズを使い、試合が近くなったらボクシングシューズを履くという使い分けもありだと思います。実際そういう人もたくさんいます。
価格がお手頃なボクシングシューズのリンクを貼っておきます。2万円を下回るシューズはあまりありません。
こちらはレスリングシューズです。
これ以上安いものを買うと、すぐにへたり逆に買い替えで高くつきます。安さを求めるのならこの辺んが限度です。
サウナスーツについて
サウナスーツとは呼んで字のごとく、着てるだけでサウナに入ったような暑さを感じられるトレーニングウェアです。カッパを着ている状態に近いです。汗をたくさんかくために着ます。
ボクサーは特に減量時たくさん汗をかくことで、新陳代謝を上げて減量に挑みます。その時に欠かせないのがサウナスーツです。冬場でもこれを気ながらランニングすると大量に汗をかきます。
これもボクシングシューズ同様値段が高いです。しかし間違って風通しのいいサウナスーツを買ってしまうと全然熱くありません。お勧めはミズノのサウナスーツです。ミズノのサウナスーツはあらゆるボクサーから好評です。私も現役時代はよく着ていました。
さらにミズノのサウナスーツの中でもここで紹介するサウナスーツは格段に暑いです。
以上ボクシング用品を紹介してきました。
ご参考になれば幸いです。